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ファンスタイル一級建築士事務所の森です。
先日、ウッドデッキを製作する機会がありました。
初心者の方と一緒にDIYをしてみて、改めて感じたことと建築士としていくつかのアドバイスをお伝えしたいと思います。
ウッドデッキを自作でとお考えの方に参考にしていただけたら幸いです。

きっかけは熊谷市内にある古民家リノベーションのお手伝い

今回ウッドデッキを製作することになったのは、市内某所にある古民家のリノベーションの一環です。この建物には地域活性化に使うというコンセプトがあり、そのためひとりでも多くの方に参加していただきたくてWS形式にしました。

集まったのは建築士仲間だけではなくて、むしろDIY初心者のほうが多く、そのような状況でも指導する人がいればできるということに改めて気づかせていただきました。ウッドデッキは業者に外注するよりもDIYするほうが、場合によってはかなり費用を抑えることができるので、試してみる価値はあると思います。

最近では、ホームセンターなどですぐに木材や工具を手に入れることができるので、気になる方はお時間のあるときに見に行ってみてはいかがでしょうか?

ウッドデッキのDIYはまず樹種を選ぶところから

ウッドデッキのDIYは、樹種を選択するところから始まります。基本的に木材は、天然木と人工木の大きく2つに分かれ、天然木の種類はソフトウッドとハードウッドの2つです。

・天然木
ソフトウッド:針葉樹(サイプレス、マツ、ヒノキなど)
ハードウッド:広葉樹(セランガンバツ、ウリン、イペなど)
・人工木:樹脂(プラスチック)と木粉を混ぜ合わせたもの

天然木のソフトウッドは加工がしやすい一方で傷みやすく、ハードウッドは加工がしにくい反面、耐久性に優れているという特徴があります。人工木は腐らないことやメンテナンスフリーという点から注目されつつありますが、木の質感や感触についてはやはり天然木とは異なるものがあります。

今回のウッドデッキ製作で使用したのはハードウッド(広葉樹)のセランガンバツで、堅いですから切るのも大変でしたが、何よりもビスで留める作業が大変でした。ビスを入れる前にキリで下穴を開けてからビスを締めるようにしましたが、それでもビスが入りきらずに頭の部分が切れてしまうことが何度もありました。

セランガンバツやウリンは水に沈む木として有名でして、それは木の密度が高く腐りにくいからです。そのためデッキ材としてよく使用されますが、お伝えしたとおり扱いやすい木材ではないため、DIYにはあまり向かないかなと思います。

ホームセンターでよく見かけるSPFという材料は安価で扱いやすいです。ソフトウッドですから、耐久性という点ではハードウッドより少し落ちますが、扱いやすいことからDIY向きといえるでしょう。

ご参考までに、SPFとは樹種ではなくて、S(Spruce(スプルース)米唐檜)、P(Pine(パイン)松)、F(Fir(ファー)モミ)という針葉樹の総称です。

ウッドデッキのDIYで使う工具について

ウッドデッキをDIYしようとする際には工具や資材が必要ですので、代表的なものを挙げておきます。

・丸ノコ ※刃物なので、使用時には十分に注意してください
・インパクトドライバー
・ビス
・塗料(必要に応じて)
・塗装用のローラー(必要に応じて)

DIYを楽しめる方には工具の購入をおすすめしますが、ほかに使う予定がないなら、レンタルをしてみてはいかがでしょうか? お近くのホームセンターで工具のレンタルをしているところがあろうかと思います。調べてみたところ、熊谷近辺ではカインズやジョイフルで工具の貸し出しサービスがありました。

まとめ

最近では、決まったサイズのものを組み立てるだけというウッドデッキの「キット」もあるようです。手軽さや簡単さを重視されるなら、それもひとつの選択肢と言えるでしょう。

しかし、せっかく手間ひまをかけてウッドデッキをDIYしようとお考えなら、扱いやすさや入手しやすさなどからソフトウッドをおすすめします。その場合、メンテナンスをしっかりと考えていかなければならないので、その点を含めてトータルでDIYとして楽しんでいくというのはいかがでしょうか?

ウッドデッキのメンテナンスについては、次回お伝えしたいと思います。

ファンスタイルの家づくり

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【監修者情報】
1976年東京都文京区生まれ。
ハウスメーカー・地域ビルダーにて設計・工事監理に従事。
2016年『しあわせをデザインしよう』をコンセプトに
ファンスタイル一級建築士事務所を設立。
日本一暑い街、埼玉県熊谷市で妻・長男・ラブラドールレトリバー・保護猫と暮らす。
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