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漆喰の壁の汚れが気になるときに! 実は簡単だったそのメンテナンス法

暮らし家づくり
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ファンスタイル一級建築士事務所の森です。

今回は大掃除の第2弾として、漆喰の汚れ落としや日常的なメンテナンスを中心に、弊社でおすすめする方法をご紹介したいと思います。

内壁と外壁では汚れの程度や汚れ方がかなり違ってきますので、漆喰の内壁ということで話をすすめさせていただきます。

 

漆喰だから汚さないように気を遣うべき?

漆喰には湿気を調節してくれる、臭いを取り去ってくれる、燃えにくいなどさまざまな魅力がありますが、その中のひとつに色合いがあります。

一面に広がる乳白色の壁に憧れるという方は少なくないでしょう。

しかし、「一度汚してしまうと落とすのが大変そう」「日ごろのメンテナンスが難しそう」汚さないように注意しなければならなさそう」

など、漆喰という素材に対してこのようなイメージがあることも確かなようです。

 

漆喰はクロスに比べて汚れにくいのが特徴のひとつですが、まったく汚れないのではなく

ほかの壁材と同じように生活をしていれば少しずつ汚れていきます。

壁のクロスが汚れたら拭くなどしてきれいにするのと同じように、漆喰にも対処が必要です。

せっかく漆喰にしたのに、汚さないように気をつけるあまり生活が楽しめなくなってしまってはもったいないです。

漆喰には漆喰の特徴がありますので、その特徴を踏まえた上でメンテナンスができれば、長くその風合いを楽しむことができますよ。

大切なのは汚れに応じた対処をすること

生活をしていると色々なことで汚れが生じます。衣服のこすれや手垢、うっかり飲み物をこぼしてしまうこともあるでしょうし

子どもがいればクレヨンやなどでいたずら書きをされてしまうこともあるかもしれません。汚れにはその汚れに合った落とし方があります。

 

◆チリやホコリなどの汚れ

チリやホコリなどの汚れはあまり気にしなくても大丈夫でしょう。その理由は、漆喰が持つ性質にあります。

漆喰の主成分は「炭酸カルシウム」という物質で、静電気を帯びにくいといわれています。

静電気を帯びにくいということは、チリやホコリなどの汚れを引き寄せないということでもあり、漆喰そのものが汚れにくく

「メンテナンスフリー」と呼ばれる理由にもなっています。静電気を利用したホコリ取りの逆だと思ってください。

 

◆衣擦れや手垢などの軽い汚れ

漆喰の壁に服が擦れたり、普通に手で触ったりすることで、漆喰に限らず壁は汚れていきます。

このような軽い汚れは、放っておいても大きな問題になることはありません。

漆喰の特徴のひとつに「強アルカリ性」という性質があり、強アルカリ性は有機物を分解、殺菌する作用があるとされています。

この作用で漆喰はある程度の汚れを自分できれいにしています。

 

◆コーヒーやジュースなどの飲み物による汚れ

飲み物を運んでいる途中や飲んでいるときにうっかりこぼしてしまうということは、毎日の生活の中では起こることです。

乳白色の漆喰の壁にコーヒーの褐色やオレンジジュースなどのシミができてしまうこともあるでしょう。

そのようなときには、中性洗剤を薄めたものを使います。

中性洗剤には台所用やお風呂用などがあり、商品の裏側に細かい文字で書かれている成分表示の中の

「液性」というところに「中性」書かれているものが中性洗剤です。

何かひとつ手に取って、一度表示を見てみてください。

中性洗剤と水をボウルや洗面器、バケツなどにいれ、薄めます。

キッチンペーパーを浸して軽く絞り、汚れてしまったところに当てます。

そのまま30分程度放置してはがします。それで大抵の汚れは取れると思いますので、試してみてください。

 

◆クレヨンや油性ペンなどによる汚れ

子どもがいると、壁にいたずら書きをされてしまうこともあるでしょう。

そのような場合には、強アルカリ性の洗剤を使います。

洗剤の液性を成分表示で確認し、「アルカリ性」と書かれているものを選びます。

アルカリ性の表示には「アルカリ性」と「弱アルカリ性」の2種類がありますが

アルカリ性でも強いアルカリを示す「強アルカリ性」という表示はありません。

そこで、商品選びに迷うことのないように、ひとつご紹介をしておきます。弊社のおすすめは「キッチン泡ハイター」です。

汚れてしまったところにシュッシュッと吹きかけて、30分程度放置します。

クレヨンや油性ペンなどの汚れに限らず、油汚れやひどい手垢などは酸性ですので、この方法できれいにすることができます。

なお、“漆喰のひどい汚れには(漆喰とは反対の性質の)酸性洗剤を使って汚れを含んだ漆喰そのものを落とし

その上から漆喰用の塗料を塗って仕上げる”という話を聞くことがあります。

それで汚れを落とすことはできますが、せっかくの漆喰の風合いや作用を損なわないようにするためにも

弊社としては酸性洗剤を避けることをおすすめしたいと思います。

 

◆酸性とアルカリ性、中性について

今回の記事では、頻繁にアルカリ性や中性などの液性が登場しますので、簡単にご説明しておきたいと思います。

これは液体の性質を表す言葉で、pH(ピーエイチ)の(※昔はペーハーと読みました!)数値を基準として性質がおおきく3つに分けられています。

pHは0~14で、0~3.0未満が酸性、3.0~6.0未満が弱酸性、6.0~8.0以下が中性、8.0~11.0以下が弱アルカリ性

11.0超がアルカリ性です。洗剤でいうと、pHが低いまたは高いものは洗浄力が強いですが

肌への影響も大きくなるため、台所用洗剤などは中性となっています。

 

そのほかの汚れ落とし方について

漆喰の汚れ落としには、ほかにも消しゴムやメラミンスポンジ、サンドペーパー、カッターなどの方法が紹介されています。

軽い汚れは消しゴムで消す、メラミンスポンジで擦る、サンドペーパーで削り落とすという対処で大丈夫かもしれません。

カッターは汚れた部分を切り取るのに使うとされています。

中には、汚れ隠しのために漆喰の上にクロスを貼ることをお考えになる方もいらっしゃるようですが

それではせっかくの漆喰がその良さを発揮できなくなってしまいます。

一部汚れがひどい部分がある場合には、タペストリーなどでちょっとおしゃれに目隠しをするというのもひとつの方法かと思います。

汚れが原因の塗り直しは、最終手段でよいのではないでしょうか。

 

漆喰のよさをぜひ楽しんでください!

漆喰には、調湿性や抗菌性、耐火性、消臭性、デザイン性、シックハウスの原因となる化学物質の吸収性など

良いところがたくさんあります。

それは、漆喰の強アルカリ性という性質と多孔性(非常に小さな穴がたくさん開いていること)という構造上の特徴からきていて

結露対策、ウィルス対策、火災対策、臭い対策、化学物質対策など、漆喰ひとつで住宅の安全性を向上させることができるのが凄いところです。

それが、何千年もの間、日本に限らず壁材として使われ続けてきた歴史がある理由なのでしょう。

お城や蔵などで、大切なものを守るために使われてきただけのことがあります。

 

漆喰なら多少の汚れは、経年変化とともに目立たなくなることもあるでしょう。

どんな新築物件でも少しずつ新しさが失われていきますが、漆喰では古さが返って味になります。

確かに汚れは目につきやすいですが、多少の汚れには目をつぶるくらいの寛容さで、漆喰が持つ優れた機能に注目していただきたいと思います。

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